体験工房に通う人たちの作品一堂に やくの木と漆の館「手づくりの喜び展」

2023年01月09日 のニュース

 京都府福知山市夜久野高原、道の駅農匠の郷やくの内、市やくの木と漆の館(平岡明子館長)ギャラリーで、「第21回手づくりの喜び展」が開かれている。出品しているのは同館の体験工房に通う人たち。多彩な技法で仕上げた芸術・装飾作品、食器としての色艶ある漆器が来館者を魅了している。

 品質の良さで全国的に知られる希少な丹波漆は、約1300年の歴史があり、漆掻きの技が「丹波の漆掻(か)き」として府民俗無形文化財に指定されている。体験教室での漆塗りや蒔絵、金継ぎ教室には府内外から約70人が通い、技術を身に付けている。

 1年間の成果を発表する同展には1人1点を出品。生(き)漆と呼ばれる透けた漆を木地に刷り込んで完成させた拭き漆の作品では、ホオを素材に使った「さかずきと葉の皿」、トチで制作した「サラダボウル」などが並び、それぞれ木目を際立たせている。

 蒔絵の作品は、金銀の粉などで漆器の表面に絵模様を付けて色鮮やか。「帯留め」や「丸盆」などがある。金継ぎ作品は陶磁器などの破損した部分を漆で接着したもので、長年愛用している「皿」「鉢」「ガラス製ポット」などに金銀の粉などが施されて美術品のように生まれ変わっている。

 会期は17日まで。開館時間は午前10時から午後5時(入館は午後4時30分)まで。毎週水曜日は休館する。ギャラリーのみの見学は無料。

 20日から22日までは、駅前町の市民交流プラザ3階市民ギャラリーに会場を移して開く予定。

 

写真=木目が際立つ拭き漆の作品が並ぶコーナー

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。