大学生が考案し、会場に設置したベビールームが好評 来年度は後輩たちに託す

2022年12月28日 のニュース

母親らに好評で来年度も継続期待

 京都府福知山市の新町商店街で開かれているイベント「福知山ワンダーマーケット」に、福知山公立大学生が考案した授乳・おむつ替えのスペースが設けられている。6月から4年生3人が運営。乳幼児の保護者らに好評を得ている。25日で今年度のマーケットは終わりとなったが、学生たちは来年度からも後輩たちに続けてほしいと願っている。

 ワンダーマーケットは、市内外の個人・業者がこだわりの品を持ち寄る月1回の定期市。一般社団法人福知山ワンダーマーケットと新町商店街の共催で開いている。

 授乳などのスペースを考案、運営したのは4年の坂野茉夢さん=静岡県出身=、小熊紗祈さん=神奈川県出身=、石田蓮さん=北海道出身=の女子学生3人。

 3年生の時のゼミの研究で、ワンダーマーケットで地域の子育て世代の母親たちと交流できる機会がつくれないかと考え、これまで無かった授乳、おむつ替えのスペースを設けることを思いついた。

 試験的に昨年12月のマーケットで、同商店街内のシェアハウスにスペースを設けたが、場所が分かりにくく、利用が少なかったため、今年6月からは、商店街の元酒店を借りて運営した。

 スペース内にはマットを敷き、気兼ねなく授乳などができるように、子ども用のテントを置く。また子らが遊べる塗り絵も準備する。

 毎回平均して10組の利用があり、「小さい子どもを連れて楽しむことができる」「学生さんが子育てに関心を持ってくれていることがうれしい」などの感謝の言葉が寄せられている。

 3人は「子育てをしたことがないので、このスペースが役に立つか不安でした。やっていくうちにお母さんたちとの交流もでき、喜んでもらえて良かったです」と言う。

 今後の運営については「需要があると分かったので、後輩たちや地域の人たちに活動を続けてもらえればありがたい。いろいろなイベントで当たり前のように授乳、おむつ替えのスペースが設けられることを願っています」と期待する。


写真=授乳、おむつ替えのスペースを運営する福知山公立大4年の3人

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