「元気でキレイな個体が帰ってきた」由良川に産卵期迎えたサケが遡上 

2022年11月06日 のニュース

 京都府福知山市内を流れる由良川支流に、産卵期を迎えたサケが帰ってきた。今季第1号になる体長約60センチのオスが、波江と石本の間を流れる牧川に設置された網に入り、4日に養殖施設に運ばれた。

 地域と協力したサケの人工ふ化、放流に取り組む由良川サケ環境保全事業実行委員会(佐々木幹夫会長)が、京都府知事の許可を得て実施。住民が地元の自然に触れ、郷土愛と環境保全への意識を高めてもらおうと、毎年取り組んでいる。

 実行委の委託を受け、さけのふるさと由良川を守る会採捕者の会(桐村啓之会長)、牧川養殖漁業生産組合(衣川務組合長)が10月24日に捕獲網を設置していた。

 衣川組合長(70)が手に持ったサケは元気いっぱい。赤や黄色、黒ずみが混じった婚姻色に染まった体をはねさせ、周囲を驚かせる場面もあった。また、網の近くでは、産卵のために川底に穴を掘るサケの姿も見られた。

 衣川組合長は「とても元気できれいな個体が帰って来てくれました。水温が高かったのか、今年の遡上は例年より遅いようですが、水温が下がればもっとたくさん帰って来るのではないでしょうか」と話す。

 30日まで捕獲を続け、地場産の卵と、不足する場合は新潟県から移入した卵を受精させ、家庭などに配布してふ化、飼育できるようにする。実行委では来年3月に、5万匹の放流を目指しており、協力する飼育者を募集している。

 問い合わせは実行委事務局、電話(42)2222、ファクス(42)1810へ。


写真=捕獲された今季第1号のサケ

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