子どもに本物の芸術体験を 米国作曲家らを招き、大江学園でコンサート
2026年07月15日 のニュース
世界で活躍するアメリカの現代作曲家の一人で、バイオリニストのチャド・キャノンさん(40)らによるコンサートが14日、京都府福知山市大江町波美の小中一貫教育校・大江学園(由良正樹校長)で開かれた。全校児童、生徒217人が体育館で鑑賞。バイオリンとピアノだけの演奏ながら、壮大な世界観が表現され、洗練された音色に聴き入った。
ロサンゼルス在住で、エミー賞ノミネート作曲家のチャドさんは、ハーバード大学、ジュリアード音楽院卒業。久石譲さんの編曲や人気ゲーム『ゴースト・オブ・ツシマ』の音楽・編曲を担当するなど、世界を舞台に活躍している。
今回のコンサートは長田野町に本社、工場を構えるニンバリが主催。杉山俊輔社長(43)がチャドさんの友人で、「地方の子どもたちが音楽や芸術に触れる機会を」と企画。チャドさんがこれに応えて実現した。
ピアノは、コンクールで数々の受賞歴があるフイ・ウーさん。海をテーマにした映像音楽コンサートで、12日に京丹後市でスキューバダイビングをした体験を基に13日に仕上げた曲や、サンゴの産卵、マグロの回遊などを題材にした曲を、スクリーンに映像を映しながら披露した。
それぞれ曲調が異なり、子どもたちはうっとり。最後は久石譲さん作曲の『崖の上のポニョ』を演奏し、自然と手拍子が始まって会場が一つになった。
6年の女子児童は「バイオリンとピアノの音色が美しくて、強弱の表現もすごかったです。ピアノを習っているので、もっと上手になりたいと思ったし、バイオリンにも興味がわきました」と喜んでいた。
この日の通訳を務めた杉山社長は「子ども時代は教科書から学べない勉強以外の体験も大切。都市部との体験格差の解消をめざして、コンサートを企画しました。いずれ福知山からハーバードやジュリアードに進学する子どもが出てくれたら」と期待していた。
演奏の前には、海洋科学博士のジュリ・バーワルドさんによる海の環境問題に関する講話もあった。
また、同校以外にも、13日に府立工業高校と福知山成美高校、14日は福知山高校と福知山サンホテル扇ホールでも、ニンバリ主催のコンサートが行われた。
写真(クリックで拡大)=バイオリンの美しい音色を響かせるチャドさんら








