外来案内ボランティア20年 オレンジエプロン姿で来院者に寄り添い続ける 市民病院が感謝状贈呈
2026年07月11日 のニュース
京都府福知山市厚中問屋町の市立福知山市民病院で、おそろいのオレンジ色のエプロン姿で来院者を温かく迎え続けてきた外来案内ボランティアが、発足20周年を迎えた。9日には、長年の活動をたたえ、阪上順一院長がメンバーに感謝状を贈った。
外来案内ボランティアは、現在の病院が開院した2006年6月30日に発足。新しい病院内で迷う来院者がいるのではと考えた病院側の呼びかけに応じて集まった。
受付や診療科への案内、支払い手続きのサポートのほか、近年は精算方法が変わった駐車場の利用案内やマイナ保険証の手続き補助なども担い、不安を抱えて来院する患者や家族に寄り添ってきた。
贈呈式には10人が出席。阪上院長は一人ひとりに感謝状を手渡し、「病院には一日に約1千人が来院します。その中でみなさんは患者さんに安心を届け、信頼される病院づくりを支えてこられました。その足跡は確かなものです。みなさんの奉仕の心に、心から感謝します」と謝意を述べた。
発足時のメンバーは43人だったが、現在は40~80代の13人(男性1人、女性12人)。このうち7人は発足当初から20年間、変わらず活動を続けている。
最年長の細見清子さん(86)=土師新町=は週1回、オレンジ色のエプロンを身にまとい外来案内に立つ。胸元には3、4年前、案内した女性患者から贈られた手作りの手芸品が飾られている。
活動を始めたきっかけは、自身の闘病経験だった。市民病院で受診した際にすい臓がんが見つかり、京都府立医科大学で難しい手術を受けて命を救われた。「運よく助けてもらった。その恩返しができればと思いました」と振り返る。
患者との何気ない会話や「ありがとう」の一言が励みとなり、「今ではこの活動が生きがいです」と笑顔を見せる。
一方で、メンバーの高齢化は課題だ。現在は80代のメンバーが活動の中心を担っており、発足当初から参加する足立陽子さん(81)=和久市町=は「若い世代にもぜひ参加してほしい」と呼びかける。
「活動日は自分の都合に合わせて選べるので参加しやすい。時間を有効に使えますし、患者さんにも喜んでもらえ、社会参加にもつながります」と魅力を語り、「患者さんからまちなかで声を掛けてもらったりすると本当にうれしい。活動の張り合いになります」と話している。
ボランティア随時募集
市民病院では外来案内ボランティアを随時募集している。活動は平日の午前8時30分~午後2時の間で、都合の良い時間を選んで参加できる。
活動に関する詳細、問い合わせは市民病院医事課外来案内ボランティア担当、電話(22)2101まで。
写真上(クリックで拡大)=発足20周年を迎えた外来案内ボランティア
写真下(クリックで拡大)=阪上院長(左)から感謝状を受けた








