東日本大震災から15年 教訓学び続ける夜久野学園 発生後の世代が防災学習

2026年03月05日 のニュース

 2011年3月11日の東日本大震災の発生から15年を迎えるのを前に、京都府福知山市夜久野町高内の小中一貫教育校・夜久野学園(古寺良行校長)は2日、学年ごとに防災学習を行った。震災後に生まれた小学1年生から中学2年生までが津波の実態や避難の在り方を学び、命を守る行動の大切さを胸に刻んだ。

 2013年に開校した同学園は、当初から震災学習に取り組み、現在も継続している。初年度の中学3年生が修学旅行で宮城県気仙沼市を訪れ、現地の中学生や住民たちと交流したのをはじめ、被災地での救助活動経験者を招いた講話を重ねるなど、体験や証言を通じて震災について学びを深めてきた。

 近年は教訓を「自分事」として捉えることを重視し、学年に応じた内容で津波について学習。中学2年生は毎年、映像教材を使って津波の発生メカニズムや避難時の注意点などを学んでいる。

想定以上が起こる津波の怖さ知る 中学2年生

 2日の中学2年生の教室で流された映像では、津波は一般的な高波と異なり、海水全体が長い波長で押し寄せるため破壊力が極めて大きいことや、時速30~40キロで押し寄せることを解説。海岸から離れるよりも可能な限り高い場所へ素早く避難することが有効だと示された。

 また、災害時の避難三原則として「想定にとらわれない」「その状況下で最善を尽くす」「率先して避難する」という考え方の紹介もあった。

 被災した岩手県釜石市の中学生による証言映像では、「自分たちが逃げているすぐ後ろにまで波が来ていて、死んでしまうのではないかと思った」と当時の恐怖が語られる一方、「日ごろの訓練が役立った」との言葉もあり、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていた。

 このほか、大きな被害が想定される南海トラフ地震や地域のハザードマップについても学び、防災への意識を高めた。

 男子生徒は「自分が安全だと思っていることでも自然災害ではそれ以上のことが起きることがあって、絶対の安全はないと感じた。訓練を重ねていても実際はパニックになると知り、普段から真剣に取り組むことが大切だと思った」と話していた。

 同学園では震災が発生した11日午後2時46分に合わせ、全校児童・生徒が黙とうする。

写真(クリックで拡大)=真剣な表情で映像を見る生徒たち

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。