古里の牧川にサケ回帰 第1号は体長68センチの雄 今後の遡上に期待

2025年11月08日 のニュース

 全国的にサケの不漁が続く中、京都府福知山市内を流れる由良川の支流・牧川に設置した捕獲網に、産卵期を迎えたサケが入った。今季第1号に認定されたのは体長68センチの雄。牧川では10月からサケが確認されていて、今後多くの遡上が期待される。

捕獲は、地域と協力したサケの人工ふ化、放流に取り組む「由良川サケ環境保全実行委員会」(佐々木幹夫会長)の活動の一環で、実行委の委託を受けた「さけのふるさと由良川を守る会採捕者の会」(桐村啓之会長)、「牧川養殖漁業生産組合」(衣川務組合長)が10月28日に捕獲網を設置した。

昨年は捕獲網を設置したあと、大雨で水位が上がり、網が壊れるなどしたため、捕獲数32匹と少なく、そのうち2匹の雌から卵を取り、育てた稚魚6268匹を放流した。

今季第1号は7日朝に桐村会長が確認し、いけすの中に入れた。8日午前中までに、さらに4匹が捕獲できたが、すべて雄だった。

今季は5万匹の放流をめざしており、地場卵が不足する分は、新潟県上越市の漁協から発眼卵を購入し、各家庭で育ててもらう。地場卵は衣川組合長が稚魚になるまで育成する。放流は来年3月を予定している。

佐々木会長(76)は「サケの遡上が少ない中で、よく帰ってきてくれた。これで放流事業が続けられる見通しが付いた。あとは雌だけ捕獲できれば」と期待を寄せる。


写真(クリックで拡大)=古里の川に帰ってきたサケを見せる衣川組合長(右)と桐村会長(8日午前10時10分ごろ、波江の牧川で)

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