手話でつながり広めたい、親子30人が楽しく学ぶ 「話し隊」が教室開催
2025年11月05日 のニュース
手話広めたい話し隊(古高春美隊長)主催の親子手話教室が1日、京都府福知山市内記二丁目の市総合福祉会館であり、受講した30人があいさつや自分の名前、住んでいる場所など基礎的な内容を学んだ。
聴覚障害や手話を理解するきっかけにと、福知山聴覚障害者協会、福知山手話サークル「こづち」、大江町手話サークル、市聴覚言語障害センター、市社会福祉協議会の5団体でつくる同隊が、毎年教室を開いている。
受講した小中学生とその保護者に向けて、古高隊長が「みなさん少しずつでいいので簡単なあいさつ、簡単な会話を覚え、楽しくコミュニケーションを取ってもらえたら」と手話であいさつ。寸劇を通じて、聴覚障害がある人は目覚まし時計のアラームでは起きられない場面を見せ、聞こえないことを視覚的に知ってもらい、その代わりに振動や光で知らせる道具があること、それでも日常生活ではまだまだ困りごとがあることを伝えた。
このあと聴覚障害者と、手話の動きが見えやすいように黒っぽい服を着たメンバーが講師となり、「楽しい」といった感情表現や自分の名前、住んでいる場所などを紹介。鬼伝説で知られる「大江」は、鬼の2本の角を表すように両手の人差し指を真っすぐ伸ばして頭の両側に置く動きで、限られた地域で使われる手話表現だということを教えた。
子どもたちは習ったことを何度も繰り返し、親子や受講者同士で“会話”する場面も見られた。
写真(クリックで拡大)=手の動きを教わる受講者









