初のアユ獲り講座に11人 由良川漁業協同組合が企画
2025年10月01日 のニュース
由良川漁業協同組合(日和隆組合長)は28日、京都府福知山市の音無瀬橋下の由良川で「名人と行く! アユ獲り実践講座」を開いた。市内外の初心者からベテランの男女11人が参加。網漁のコツを聞きながら、実際に網を仕掛けるなどの体験をした。
漁協は由良川本流、支流を管轄しており、アユ獲りなどを楽しみながら、河川やふるさとの自然に親しむ人を育成しようと初めて企画。経験豊富な日和組合長を含め、漁協の組合員4人が講師を務めた。
初めに網漁についての座学があり、日和組合長らがアユ漁の漁期やマナーを説明したあと、アユ網を見せながら「網目にも大きさがあり、獲りたい魚の大きさに合わせて選んで」「アユは自分がたどってきた方向に逃げる習性があるので、アユが逃げていく方向に網を仕掛けるのが正解です」などと伝えた。
ウナギ漁の紹介もあり、生餌をたくさん使うのが大切なことなどを教えた。参加者は興味津々で、「アユ漁の網はどこで手に入りますか」「ウナギのわなはどれくらいの期間、仕掛けておくんですか」などと質問していた。
このあと、ウェーダー(胴付長靴)を着用するなどして由良川本流に入り、実際に網を仕掛けて魚を追い込んだり、投網の体験をしたりした。市内から参加した男性(43)は「アユの香りなど、自然との触れ合いで分かることが面白いです。たくさんのことを教えてもらったので、自分でも実践してみたいです」と話していた。
実技体験ではアユ40匹ほどが上がり、おいしい焼き方なども学びながら、炭火で塩焼きにして満喫。残ったアユはそれぞれ土産に持ち帰った。
写真(クリックで拡大)=網を仕掛けるコツなどを聞く参加者たち