シルバー人材センター会員出演のPR動画制作 加入促進のきっかけに
2025年09月27日 のニュース
高齢者の就業支援を担う福知山市シルバー人材センター(中里嘉久理事長)はこのほど、活動内容が分かるオリジナルの「加入促進PR動画」を制作した。同センターで活躍している会員が出演し、生の声や笑顔を届けることで、「センターを身近に感じてもらい、入会意欲を高められれば」としている。
同センターの会員はおおむね60歳以上の人。草刈り、剪定、清掃、筆耕などをしている。会員数は、2015年に744人いたが、今年8月末時点では589人と減少している。
これまでは京都府内共通の既製品のDVDを使用していた。しかし今回は、福知山センターの会員が出演する独自動画で地元色を際立たせることにした。身近な会員の生きいきとした姿を見てもらい、仕事内容への関心を高め、減少する会員数に歯止めをかける狙いがある。
動画では、ナレーションで「仕事を受けるかどうかは自ら判断できる」ことや「複数人と仕事をする現場では、体調不良や事情で休む際は仲間同士で交代できる」「長い職業生活で培われた能力と豊かな人生経験を生かして働くことによる生きがいや喜びを充実させ、仕事を通じて地域社会に貢献することが目的」といった魅力を紹介。
会員が多数出演し、作業中の様子などが映し出されていて、「自分自身の健康のために仕事をしています」「やりがいがあり楽しい仕事だと思います」と、率直な思いを話している。また、サークル活動など会員の居場所づくりがあることもPRする。
企画・構成や編集作業などを引き受けた総務係長の四方加津之さん(56)は「企業などを退職する層に焦点を当てた宣伝を積極的に行い、新たな就業機会の確保と会員拡大につなげたい」と話している。
動画は約12分で、同センターのホームページで見られる。
写真(クリックで拡大)=会員の生の声も聞ける動画