元気に体動かし丸7年、上紺屋ラジオ体操部 住民ら交流の輪広げる
2025年09月08日 のニュース
京都府福知山市上紺屋町で毎朝、住民たちがラジオ体操で健康な体づくりに励んでいる。今では周辺の自治会の住民たちも参加し、交流の輪を広げている。ラジオ体操をやり始めてから丸7年が過ぎ、8日に参加者たちが節目を祝った。
体操が始まったのは2018年9月6日。当時、同地区の副自治会長を務めていた森下修次自治会長(70)が、地区内のお年寄りから、住民たちで地域を盛り上げるために何かをしたい-との思いを聞き、健康に良く、誰でも簡単に参加できるラジオ体操を導入。「上紺屋ラジオ体操部」という名称で続けている。
当初は、地区内にあった旧新町文化センター駐車場でしていたが、センターが取り壊されることになったため、今春からは近くにある宗教法人「大本」の施設の玄関前を借りて行っている。
平日(祝日を除く)午前7時10分から、ラジオ体操第1、第2をする。CDから流れるピアノ演奏と指導者の声に合わせて体を動かす。
参加者はスタート時6人だったが、口コミで話が広がり、上紺屋だけでなく、鍛冶町、下紺屋町、長町、菱屋町、内記六丁目北の住民たちも加わって毎回15人ほどが顔をそろえる。また夏休みには子どもの姿も見られる。
体操の継続を願い、出欠カードを作り、10回参加する度に森下自治会長手作りの記念品などを贈っている。
参加者たちは体操の後も世間話に花を咲かせ、楽しい時間を過ごしている。体操を休んでいる人がいれば「大丈夫かしら」と気遣い、安否確認のため自宅まで訪ねていく人もいるという。
8日は15人が参加。いつも通りに、元気に体を動かしたあと、記念写真を撮り、ジュースで乾杯した。
参加回数が部内最多の1611回となった鍛冶町の大槻みどりさん(76)は「ラジオ体操が始まって1週間ほど経ったころから参加しています。一日のスタートのけじめがつくのが良いですね。みなさんの元気な顔を見ると、自分も頑張ろうという気になります。無理なく続けていきたい」と願う。
森下自治会長は「家を出て、人に会い、話をし、大笑いしてもらうことを目的に続けていると、自然と健康になる。今後もラジオ体操を通じて明るい地域づくりにみんなで取り組みたい」と話している。
写真下(クリックで拡大)=丸7年となり、参加者全員で記念写真を撮った
写真上(クリックで拡大)=毎朝、無理なく体を動かす住民たち(8日午前7時10分ごろ)