古里の自然の豊かさ体感 庵我小3年生が地元の川で水生生物調査
2025年07月10日 のニュース
京都府福知山市池部の庵我小学校(入矢完校長)の3年生10人がこのほど、同校近くを流れる河谷川で水生生物の調査学習に取り組んだ。たも網を片手に川へ入り、そこに住む生き物の実態を調査。きれいな川にしか生息しないサワガニやトビケラ、カワゲラなどを発見すると大喜びし、古里に残る自然の豊かさを体感した。
地域の魅力などを学ぶ総合学習の一環で実施。講師は市自然科学協力員会の山段眞彦会長(64)が務めた。
初めに教室で座学があり、児童があらかじめ用意しておいた「庵我地区に珍しい生き物はいますか」「カブトムシとクワガタはどっちが強いですか」などの質問に山段会長が一つひとつ答えた。
川に移動し調査を開始すると、生物がいそうな石の裏側を調べたり、草の下に網を入れて砂利をすくったりするなど調査を進め、生き物が見つかると「おったー」「見たことない生き物や」などと目を輝かせ、大きな声で報告した。
生き物を探すだけでは終わらず、川から上がった後は、見つけた生き物をバケツから観察用のプラスチック容器にピンセットを使って慎重に移し、じっくり観察した。
最後に、山段会長が「今回、調査した川の水は農業用水にも使われています。おいしいお米が作れるよう、これからも川をきれいに使い続けてください」と呼びかけ、児童たちは元気な声で答えた。
水生生物を何匹も見つけていた男子生徒は「いろいろな生き物を捕まえられて面白かったです」と笑顔を見せた。
写真(クリックで拡大)=「生き物見つけた!」