異例の夏 労災ゼロへ一丸 安全大会で対策再確認 長田野・三和工業団地
2025年07月07日 のニュース
京都府福知山市にある長田野、アネックス京都三和両工業団地に立地する企業関係者約70人が集まって2日、長田野町の市企業交流プラザで安全大会が開かれた。今年は異例の早さで梅雨が明け、労災が増えやすい猛暑の夏が長引くと見込まれる中、対策の徹底を再確認した。
安全大会は、全国安全週間(1日~7日)に合わせて、工場長や安全衛生部会員らを対象に、一般社団法人長田野工業センターが毎年開いている。
工場長会の岸下学代表幹事(松尾電機)が「工場長会も安全衛生部会と協力して取り組みます。本日を労働災害根絶への一歩としたい」とあいさつ。同部会の藤田輝久部会長(日東薬品工業)は、団地内企業の6月末までの労災事故は19件で、前年同期と比べて7件多いことを報告し、「夏は労働災害が発生しやすい季節。気を引き締めて、安全対策の一層の徹底をお願いしたい」と呼びかけた。
団地内企業で働く人から募った安全優秀標語の最優秀賞(福知山労働基準監督署長賞)には井上広基さん(神戸製鋼所)の「出せば挟まる危険な手 指せば高まる安全意識 みんなで築こう ゼロ災職場」が選ばれ、同監督署の菅野将行署長が表彰した。ほかの受賞作とともに労災防止啓発ポスターに起用される。
安全研修では、京都産業保健総合支援センター産業保健相談員の大塚洋さんの「転倒災害を中心とした労働災害防止のための危険予知と健康管理対策」と題した講演を聴き、最後にゼロ災宣言を唱和した。
写真(クリックで拡大)=工場長や安全衛生担当者が出席した安全大会