プロレス界の伝説・小橋建太さん、がん検診アンバサダー就任 自らの体験伝え訴える

2025年05月10日 のニュース

 プロレス界のレジェンド、小橋建太さん(58)=東京都=が8日、古里・福知山市のがん検診アンバサダーに就任した。自身も腎臓がんによる闘病を乗り越えた経験を持ち、「早期発見、早期治療が大事。福知山のみなさんにがん検診の大切さを訴えていきたい」と力を込め、市と二人三脚で受診率向上をめざす。

 小橋さんはプロレスラーとして、一世を風靡していた2006年に腎臓がんが発覚。毎年健康診断を受けていたことで、早期発見につながった。その後、闘病を乗り越えてリングで奇跡の復活を果たし、13年に現役を退いた。

 市役所3階で行われた就任式では、市職員らによる「小橋コール」に迎えられ、リングさながらの雰囲気の中で登場。かつて全日本プロレス、プロレスリング・ノアで一時代を築き、「絶対王者」として名をはせた小橋さんの姿に会場は拍手に包まれた。

 大橋一夫市長は、福知山市のがん検診受診率が府や全国平均と比べて低い状況に触れながら、「より多くの市民にがん検診を受けていただけるよう、小橋さんとタッグを組み、心に響く熱いメッセージを送りたい」とあいさつ。

 大橋市長から任命状とタスキを受け取った小橋さんは「19年前に腎臓がんが健康診断で見つかった。早期治療のおかげで、今も元気に過ごせている。今や2人に1人ががんになる時代。自分のため、家族のため、そして周りの仲間のためにも、がん検診をしっかり受けましょう。福知山のみなさんの健康増進をもっともっと後押ししていきたい」と力を込めた。

窓口対応で初仕事

 続いて小橋さんは、市役所2階の市健康医療課に移動し、抽選で選ばれた市内在住の40代女性のがん検診申し込みを受け付け。自らの闘病経験を語るなど交流を深め、最後は要望を受けて、代名詞の「逆水平チョップ」も披露。場を盛り上げた。

 小橋さんは「初仕事としてはまずまずの滑り出し」と笑顔を見せ、「がんは怖いが、医療は進歩しており、治るがんも出てきている。大切なのは、怖がらずに検診を受けて早期発見すること。それが笑顔につながる」と語った。

写真上(クリックで拡大)=大橋市長から任命状を受けた小橋さん(右)
写真下(クリックで拡大)=がん検診の申込者に声を掛ける小橋さん

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