夜久野高原に春が来た 築山のシダレザクラ満開 府緑化センター
2025年04月10日 のニュース
多くの品種の桜がある福知山市夜久野高原の府緑化センター=夜久野町平野=で、センター玄関前の「築山の桜」が見ごろを迎えている。例年よりも1週間ほど遅い開花となったが、ここ数日の暖かい陽気で一気に満開となった。センター内は写真を撮ったり、弁当を食べながら花見を楽しむ人でにぎわっている。
築山の桜は、京都市にある円山公園のシダレザクラの枝を接ぎ木して育てた由緒あるもので、樹齢37年ほどという。
今年は春めいた気候が続いた3月中ごろから一転、下旬には夜久野高原一帯にみぞれが降るなど寒い日が続いた。31日に開花を確認したものの、市街地の桜と比べると開花のペースは緩やかで、市内の最高気温が20度を超え始めた6日から7日にかけて一気に満開となった。
9日に市内から夫と訪れた60代の女性は「樹形も良く、立派な桜を近くで見ることができて満足です。見ているだけで癒やされますね」と話していた。
センター入り口のアプローチ沿いにあるヤエベニシダレザクラ並木は10日時点では5分咲き程度。
桜が楽しめる4月17日ごろまでは土、日曜日も開門し、夜間はライトアップをする予定。入場時間は午前9時から午後10時まで。
センターの駐車場は数に限りがあり、近くの道の駅「農匠の郷」の駐車場の利用を呼びかけている。
12、13日に桜花祭
同センターでは12、13両日、花見をしながら、音楽やグルメなどが楽しめる「桜花祭2025」が開かれる。実行委員会と地元のまちづくり団体・ときめき会が主催する。
12日は午前11時~午後8時、13日は午前10時~午後4時。両日ともうどん、たこ焼き、焼き鳥丼といった模擬店が並び、シンガーソングライターの大槻ゆいさんのライブやフラダンス、琴演奏などが企画されている。
また、13日には市役所ボランティア部「tocoff」が、能登半島地震で被災した石川県七尾市中島町を訪れ、現地とオンラインでつなぎ、夜久野の住民らが和太鼓を披露する「能登復興応援和太鼓演奏」も予定する。
問い合わせは、ときめき会の夜久早百合さん、携帯電話090・1893・9311へ。
写真(クリックで拡大)=見ごろを迎えた築山の桜(9日)