山あり谷ありの人生を詰め込んだ新曲「三春峠」 三和出身の演歌歌手・愛川こうじさん

2025年04月06日 のニュース

 福知山市三和町中出出身で、演歌歌手の愛川こうじさん(70)=京都市=が、新曲「三春峠」をリリースした。三和町と兵庫県丹波市をつなぐ三春峠を越え、15歳で古里を離れた経験などを基に作詞作曲。山あり谷ありの人生でも夢を抱き、笑顔を絶やさず生きていくことの大切さを曲に込めた。

 三和中学校を卒業後、神戸市に移り住んだ愛川さん。親戚が営む果物店で働いていたが、テレビで歌う五木ひろしさんに憧れを抱き、「自分も演歌歌手になる」と決意した。18歳の頃だった。

 それから京都市に引っ越し、関西音楽学校に通い始めた。1年後には、当時校長だった浅田憲司さんから才能を見いだされ、内弟子の期間を経て、23歳でデビューを果たした。

 レコードを何枚かリリースしたが、所属レコード会社の移籍、恩師・浅田さんとの死別などを経験して37歳で引退し、バスの運転手として働くようになった。それでも「また演歌歌手としてスポットライトを浴びたい」という思いが、心の片隅にずっとあったと振り返る。

 引退から30年。友人からの励ましもあり、古希を目前にした67歳という年齢で再デビューへ。今年3月には、紆余曲折の自身の人生を詰め込んだ「三春峠」をリリースした。

 三春峠のほか、神戸板宿や京都の街など、移り住んだ場所を歌詞に盛り込む。そして「夢に向かって生きてゆく」「笑顔絶やさず生きてゆく」のフレーズに、人生には大変なこと、つらいこともあるが、前向きに生きてほしい-という思いを詰め込んだ。

 愛川さんは「現在は歌手活動とともに、京都市にある幼稚園の送迎バスの運転手をしていて、園児や保護者も応援してくれています。自分の人生とともに、そんなみなさんへの感謝の気持ちも歌詞にしました」と話す。

 「福知山は、イベントなどで歌わせていただいたこともあり、大切な古里です。市民のみなさんにも、人生の応援歌として、親近感をもって聞いてくだされば」と呼びかけている。

 CDは税込み1300円。販売などに関する問い合わせは、愛川さんのレコード会社、アイミュージックの携帯電話090・2196・1920へ。

写真(クリックで拡大)=新曲CDの「三春峠」を持つ愛川さん

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