元サッカー日本代表・柿谷さん、子どもたちにシュート指導 プロめざす心構えも説く
2025年03月31日 のニュース
京都府福知山市勅使のスポーツ施設エスラボで27日、小、中学生を対象にしたサッカーイベントが開かれた。元サッカー日本代表の柿谷曜一朗さん(35)をゲストに迎え、抽選で選ばれた新小学5年~新中学3年の60人を対象に実施。シュート練習や試合、熱いメッセージを通して、サッカー技術のほか、プロをめざすための心構えなども学んだ。
「リアル・プレイヤーズ・エクスペリエンス」と名付けた企画で、エスラボと一般社団法人DOKKOISEが共催。市後援。本物のアスリートと触れ合うことで、子どもたちの夢実現の後押しになれば-との思いで取り組んだ。
大阪府出身の柿谷さんは、セレッソ大阪の下部組織出身で、高校2年時の2006年にクラブ史上最年少の16歳でプロ契約。Jリーグ最優秀ゴール賞を13年、21年の2回受賞するなど活躍した。
また13年の東アジア杯で日本代表デビューし、14年のブラジルワールドカップにも出場。J2徳島ヴォルティスで、今年1月に現役を引退した。現在は各地でサッカーイベントに参加し、子どもたちの指導などをしている。
オープニングで柿谷さんは「みんなぐらいの年齢から、本気でプロをめざし始めました。練習だけでなく、食事、睡眠にも気を配り、サッカーに捧げてきました。それくらいの覚悟がないと、プロにはなれない」と語ったうえで、「だけど一番大切なのはサッカーを楽しむこと。きょうの一日で、もっとサッカーが好きになってほしい」と伝えた。
このあと3グループに分かれてシュート練習をした。最初に柿谷さんが手本を見せ、パスを受け取ってから素早い動きでシュート。ボールは勢いよくサイドネットに突き刺さり、子どもたちは目を丸くした。
「トラップからシュートまでを速くすることを意識して」などと助言を受け、順番に実践。柿谷さんから「ナイスタッチ」「完璧」などと褒められると、うれしそうな表情を見せ、最後まで熱心に取り組んでいた。
引き続き小学生、中学生別で試合。柿谷さんは、ボールを保持しているチームの仲間として、サポートする「フリーマン」として出場。華麗なドリブルや鋭いシュートなど、技術を出し惜しみせずに披露した。
日新中2年の南田庵仁君は「柿谷さんのシュートは、コントロール、スピードなど全部がすごかったです。動き出しのスピードを早くすることなど、教わったことを意識して、これからも練習を続けたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=元日本代表のシュートに目が釘付け