3月末で廃止の丹海バス福知山線 共栄高生が運転手へ感謝の花束
2025年03月21日 のニュース
丹海バス福知山線(与謝-共栄高校前)が3月末で廃止されるのを前に、通学でバスを利用してきた京都府福知山市東羽合、京都共栄学園高校の生徒たちが19日、同校前停留所で、バス運転手に花束を渡し、感謝の気持ちを伝えた。
丹海バス福知山線は、与謝野町に本社を置く丹後海陸交通が運行している路線。運転手の確保が難しいことなどの理由から廃止が決まっている。
同学園では以前から、与謝野町や宮津市方面から通う共栄中・高生がこの路線を利用。多い時は10人が乗った。
花束の贈呈式には生徒4人が参加。バスを運転してきた坂根秀和さん(56)に生徒代表が花束を手渡した。
このあと一人ずつ坂根さんに、「安全に学校まで送り届けてくださり、ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。
共栄中時代から毎日のように利用してきた共栄高1年の男子生徒は「バスに乗る時、遅れそうなこともありましたが、そんな時も待っていただき、本当にありがたかった」と話した。
坂根さんは「利用する生徒さんの数は減りましたが、一人ひとりの顔をしっかりと覚えることができました。路線が無くなることで、これから(鉄道など)乗り継ぎをしてもらわなければなりませんが、どうか安全に通学していただければ」と話していた。
写真(クリックで拡大)=運転手の坂根さん(右)に花束を贈った(19日午前8時すぎ)