野家出身の人間国宝・神農巌氏ら名工の陶磁器集め グンゼ博物苑で落紫舎名品展

2025年02月07日 のニュース

 京都府福知山市野家出身の陶芸家で、昨年、重要無形文化財保持者=人間国宝=に認定された神農巌さんら、名工の作品を集めた陶磁器名品展が、グンゼ博物苑集蔵(綾部市青野町、グンゼスクエア)で7日に開幕した。11日まで。無料。

 綾部市のギャラリー落紫舎が主催する。

 神農さんは1957年生まれで、小学校の時に綾部へ移った。現在は琵琶湖を見下ろす大津市の高台に鳳鳴窯を構え、作陶に打ち込む毎日。作品は自然の水、生命をテーマとしており、その根源は古里にある、と神農さんは話す。「大正小学校でのフィールド。由良川で遊んだこと。これらが私の感性の基になっています」ともいう(2019年、両丹日日新聞の取材に)。

 磁土を泥状にした泥漿を筆で何度も塗り重ねて線文を器に浮かび上がらせる堆磁技法を創出。2012年には紫綬褒章を受けている。

 名品展では青磁堆磁ぐい呑み、青磁堆磁瓶、青磁掛け花入れ、青磁煎茶碗などが用意されている。

 ほかに、同じく人間国宝の前田昭博さんや、ニューヨーク・メトロポリタン美術館収蔵作家、日本陶芸展グランプリ受賞作家らの約60点が並ぶ予定。

 時間は午前10時~午後5時。グンゼ博物苑の問い合わせは電話(42)3181、グンゼ綾部本社人事総務部。落紫舎は(42)7747。

写真(クリックで拡大)上から 

神農巌さん「青磁堆磁瓶」
神農巌さん「青磁掛け花入れ」
前田昭博さん「白磁面取壺」

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