「合格祈願」ゆるまないネジで受験生応援 日東精工が府立中丹支援学校へプレゼント
2025年01月25日 のニュース
工業用ねじを製造する日東精工(京都府綾部市)が23日、受験生応援グッズとして展開する特別製の「ゆるみ止めねじ」をプレゼントするため、福知山市私市の府立中丹支援学校を訪れた。同校卒業生の社員も駆け付け、2月に高等部入学考査を控えた中学部3年10人に手渡し、「頑張ってきた自分を信じて力を発揮できるよう応援しています」とエールを送った。
日東精工の主力製品の一つ、ゆるみ止めねじの「ギザタイト」。環境の変化や過酷な状況下でも、ゆるまないことから「受験生の集中力が持続するように」との思いを込め、10年ほど前からプレゼントキャンペーンをしている。
また、さまざまな部分が特別仕様になっている。成功を想起させる縁起のいい金色で、「重く感じずリラックスしてほしい」とアルミ製で軽い。全長2・3センチのねじの頭部は、通常とは違う五角(合格)形にし、「祈成就」の刻印を入れている。ねじを入れるお守り袋も付いている。
贈呈式には、同校を2016年に卒業し、日東精工の工場で働く内藤清章さん(27)ら3人が来校。最初に、ゆるみ止めねじに込められた思いなどを説明した。
続いて内藤さんが自己紹介し、「会社で働くということは、私を知る人が誰もいないのでとても不安なスタートでした」と振り返り、「しかし自分の特徴を伝えることで仲間になれました。毎日任された仕事をするのは大変だけど、褒められたり居場所があることは気持ちがいいです」と話した。
生徒には「仕事には、学校で学んだ布加工などの経験が生きています」と言い、「任された仕事に集中することは大切ですが、力を入れすぎると疲れて体力が一日持たないので、自分ができる範囲で取り組んでください。臨機応変に対応できることも大事です」とアドバイスした。
最後に、筆記と面接の入学考査を受ける生徒たちに、「準備を十分にして、先生のアドバイスをもらって、体調管理を万全に頑張ってください」と激励した。
このあと、内藤さんから生徒一人ずつにねじがプレゼントされた。受け取った生徒ら代表生徒3人が「このねじをお守りに気を緩めず、あと2週間頑張ります」と伝え、全員で「ありがとうございました」とお礼を言い、記念撮影をした。
写真上(クリックで拡大)=内藤さん(中央)からねじを受け取る生徒
写真下(クリックで拡大)=受験生を応援する金色のねじとお守り袋