命の重みを実感 福高と附属中、乳幼児親子と交流
2024年10月07日 のニュース
京都府福知山市土師の福知山高校と附属中学校(藤田浩校長)は、乳幼児親子と交流する「赤ちゃんふれあい学習」に取り組んでいる。生徒たちは赤ちゃんを抱っこしたり、母親らから話を聞いたりして子育てについて理解を深め、命の重みを実感している。
NPO法人おひさまと風の子サロン(足立喜代美理事長)と協力し、毎年行っている家庭科の授業の一環。2日には生後5カ月~1歳の親子5組が来校し、附属中3年生37人が出迎えた。
赤ちゃんは普段と違う環境に緊張したり、興味津々だったりと反応はさまざまで、生徒たちは「めっちゃ可愛い」とにっこり。母親らは生徒たちの質問に、「夜は数時間おきに起きて自由に寝られない」「いつの間にかスマホの画面をスライドしていた」など、育児の苦労や驚いたことを語り、「笑顔を見ると幸せになる」と目を細めた。
赤ちゃんと触れ合う時間もあり、おもちゃで遊んだり絵本を読み聞かせたりして交流し、恐るおそる抱き上げ、上手にあやせると笑顔と拍手が広がった。
生徒の足立歩優さんは「普段触れ合わない年齢の子で新鮮でした。子育ては大変なだけのイメージでしたが、充実した話も聞けて印象が変わりました。生の声が聞けてよかったです」と話していた。
9月30日に福高三和分校2年生が学習を終え、10月中に福高1年生全員が交流する。
写真(クリックで拡大)=赤ちゃんに読み聞かせをする生徒たち