米国のゴルフ招待制世界大会で大槻さん(日新中)初V

2024年07月23日 のニュース

 京都府福知山市の日新中学校2年、大槻呼幸さんが、アメリカ・カリフォルニア州で開かれたゴルフの招待制世界大会の13、14歳女子カテゴリーで初優勝した。3日間の激戦を制することができたのは、「(福知山などの)地元ゴルファー、そして家族のおかげ」と感謝。表彰式では、日本から持参した日の丸国旗の寄せ書きを掲げて喜びをかみ締めた。

 大会は「FCGキャロウェイ・ワールドチャンピオンシップ」。大槻さんが出場したカテゴリーには、各国の予選を突破した42人がエントリーし、現地時間15日~17日の各日18ホール・ストロークプレーの合計スコアで競い合った。

 初日からアプローチ、パターの調子が特に良く、イーグルを絡めて自己ベストの68を上回る66をたたき出し、2日目も順調に67で終了。2位と2打差の1位を維持したまま、運命の最終日を迎えた。

 しかし、3日目スタート直前に距離測定器を盗まれるトラブルが発生。トップ争いのプレッシャーも重くのしかかって調子を崩した。それでも平常心を心掛け、スコア71でフィニッシュした。

 3日目をなんとか耐えたことで、トータルスコアが中国の選手と並び、プレーオフへ。「これまでプレーオフは3回経験しているけど、勝ったことがなかったので、めっちゃ緊張した」が、3打目で残り1メートルのパターを決めてバーディー。このあと相手が3打目を外し、優勝が確定した。

 「勝った瞬間、緊張の糸が切れて全身の力が抜けました」と話す大槻さん。優勝の実感が湧いてきたのは、表彰式が始まってからで、立派なトロフィーを受け取ったあと、応援してくれている地元ゴルファーらの寄せ書きを掲げ、父の照幸さん(47)と記念撮影もした。

 大槻さんは「6歳からゴルフを始めて、この日が一番うれしい出来事でした。『いつもの調子で』と、お米を日本から持参して炊いてくれた父、そして母、地元のみなさんのサポートが励みになりました。本当にありがとうございました」と感謝している。

 「次の目標は、来年7月にアイルランドである世界最大の招待制ジュニア選手権で優勝すること。そのために週6回の練習を継続して、国際大会のルール把握に苦労した経験から英語も身に付けたい」と、先を見据える。

 福知山市ゴルフ協会ジュニア部理事で、小学1年から4年までコーチをした西治貞明さん(72)は「小学生時代からセンスがあって、負けず嫌いの頑張り屋でした。そんな呼幸さんが、世界一の称号を手にしたことを、とても喜んでいます。これからも、プロになるという大きな目標に向かって、さらに飛躍してほしい」と願っている。

 

写真(クリックで拡大)=日の丸の寄せ書きをまとい、トロフィーを手に優勝を喜ぶ呼幸さん

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