紫の房 風に揺らし-多可町でラベンダーの季節
2024年05月17日 のニュース
福知山から車で約1時間、兵庫県多可町加美区轟で山の斜面を利用して一目で花を見渡せるラベンダーパーク多可が、ラベンダーのシーズンを迎えた。19日午前10時から「シーズン・オープンイベント2024」を開く。
牧草地だった荒廃地を地元の人たちが整地し、四季を通じて楽しめる公園にした。5ヘクタールの広さがあり、このうちラベンダー花壇は西日本最大級の3・5ヘクタールで、ラベンダー3種類、2万本以上が栽培されている。
いま咲いているのは5月中旬から6月上旬に花期を迎えるストエカス系のラベンダー。紫の穂を風に揺らしている。
6月の声を聞くとラベンダーの代表品種、イングリッシュ系が濃い香りをあたりに漂わせ始め、6月下旬から7月中旬にかけては、パークの主力品種のラバンディン系が咲き誇る。
オープンイベントは和楽器やバンド演奏などの野外ライブ、軽食や雑貨などのマルシェ、植物を使ったワークショップがある。
ワークショップは講師を迎えての押し花ボールペン作り、苔テラリウム作り。パークの体験講座として人気のハーバリウムディフューザー作り、ロールオンオイル作りといった「香りの体験」ができる。いずれも当日随時受け付ける。
マルシェは園のレストラン・カフェのイベント用メニューのカレーパン、枝豆ご飯などに加え、多可町の「そらまめ農園」の天然酵母パン、高級ハンカチを手掛ける足立織物のタオルハンカチーフ、りんごあめ、靴店のひょうごレザー革製品などが並ぶ。
場所は福知山市街からだと豊富用水の穴裏峠を越え、丹波市青垣町を抜けて向かう。開園時間は午前9時から午後5時まで。水曜休園で無料だが、ラベンダーシーズンは無休で入園料がいる。基本500円で、花の少ない日は割り引くこともある。電話0795(36)1616。
写真(クリックで拡大)=紫の穂を揺らすラベンダー(ラベンダーパーク多可13日撮影)