しめ縄作りが最盛期 シルバー人材センター
2023年11月23日 のニュース
今年もあと1か月余りになり、京都府福知山市昭和新町の公益社団法人福知山市シルバー人材センター(中里嘉久理事長)では、正月用のしめ飾り作りが最盛期を迎えている。会員たちは「来年がより良い年になりますように」と願いを込め、慣れた手つきで稲わらをなっている。
しめ飾り作りは、会員の就業拡大などを目的に2007年から本格的に始め、その後は年末恒例の取り組みになっている。稲わらは、三岳地区の会員の協力を得て調達し、作業はわら細工の技術をもつ「しめ縄製作委員会」のメンバー20人ほどが役割分担。今年は11月上旬から作り始めた。
玄関先に飾る「ごぼう」と「めがね」、台所など水回り用の「輪飾り」、「神棚用」の4種類を作る。作業棟で会員たちが黙々と作業。わらを編み込んだあと、はみ出た余分な部分をはさみで切るなどしてきれいに整える。
作業は12月下旬まで続き、仕上げにミカンやウラジロ、紙垂(しで)などを取り付けて完成させる。今年は約2300個を作る予定。
販売は主に会員向けだが、一部は12月26、27両日に作業棟の前で開く「シルバーショップ」で一般向けにも販売する。時間は午前8時から同10時ごろまで。
■神社用の特注品、注文を受け付け■
神社などに飾る特注品にも対応していて、例年、鳥居用の6・5メートルのしめ飾りも作っている。注文は12月8日まで受け付ける。
委員会の渡邉満子委員長(80)は、「連日の作業で手のひらがすり切れてしまい、指紋もなくなるぐらいです」と笑い、「大変ですが、購入いただいた方の新年の無病息災や家内安全などを願って、メンバーで頑張っています」と話していた。
写真(クリックで拡大)=黙々と作業する会員たち