下天津の国道175号 かさ上げ区間共用開始

2023年11月02日 のニュース

 京都府が福知山市下天津の国道175号で取り組む水害防止のかさ上げ事業で、これまでより2メートル高くなった新道路が共用開始となった。今後は道路接続部分の残工事や迂回路撤去などをして早期の事業完了を目指す。

 国道175号は、兵庫県明石市を起点として、福知山市を経て舞鶴市を結ぶ幹線道路。災害時の第1次緊急輸送道路に指定されていて、物流、防災両面で重要な路線となっている。

 そばを流れる由良川の増水で道路が冠水することから、国の宅地かさ上げ事業と連携して、府が2016年度から今年度までの8年を事業期間に、計6億4千万円をかけて、下天津地域の460メートル区間で道路のかさ上げをしてきた。

■工事順調で前倒し 現在は片側通行■

 現地は由良川筋にあり、水が近いことで地盤が軟弱で、かさ上げ後の沈下がないように地盤改良をしながら道路築造をする必要があった。工事の難度から、予定では今年度内の供用開始を見込んでいたが、夏場の雨が少なく、工事が全体的にスムーズに進んだことで10月30日共用開始に前倒しできた。

 現在は、旧市域側の道路接続部分の工事のため片側通行にしているが、11月中に終える。その後にもう一度片側通行規制をして、年度内に道路接続部分を完成させる。

 新道路は幅員6・5メートルの2車線で、住宅が連続する地点では幅2・5メートルの歩道を設けた。

 府中丹西土木事務所の松原武司所長は「工事業者さんの努力もあって、見込みよりも早く供用開始を迎えることができました。交通規制がしばらく続くのでご不便をおかけすることになりますが、残る工事も早く進めていきたい」と話す。

 

写真(クリックで拡大)=2メートルのかさ上げを終えた下天津の国道175号の新本線。下は撤去する迂回路

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