舞鶴に「もうひとつの関ケ原」 田辺籠城にちなみ戦国まつり
2023年10月20日 のニュース
関ケ原の合戦に影響を与えたとされる田辺城の籠城戦にちなんだ「田辺籠城戦国まつり」が、21、22両日にわたり、京都府舞鶴市南田辺、田辺城跡の舞鶴公園で開かれる。21日は講演会、22日は子どもたちが楽しめるチャンバラ合戦大会。
田辺城は天正10年(1582)の本能寺の変に伴い隠居した細川幽斎の居城として築かれた。以後、城主は細川、京極、牧野家と移り、明治6年(1873)に廃城となった。舞鶴(まいづる)の地名は、田辺城が「舞鶴(ぶかく)城」と呼ばれていたことに由来している。
籠城戦があったのは慶長5年(1600)。関ケ原で東西両軍が火蓋を切る2カ月前、西軍の軍勢1万5千が丹後に攻め入った。
当時、細川家当主の忠興は会津攻めに参陣していて不在。幽斎がわずか500の兵で迎え撃ち、52日間にわたる籠城戦を戦い抜いて大軍を丹後の地に釘付けにした。これが関ケ原の趨勢に大きな影響を与えたとして「もうひとつの関ケ原」とも呼ばれている。
戦国まつりは、この地域の歴史をアピールするために始まり、コロナ禍休止を挟んで今年で3回目となる。
21日は午後2時から舞鶴市西公民館で明倫館歴史教室として、水戸徳川十五代当主の徳川斉正さんが、徳川幕府の藩校教育と舞鶴について講演する。予約不要で当日先着100人。無料。
■忍者迷路に手裏剣道場、グルメブースも■
22日は舞鶴公園でチャンバラ合戦。5歳以上が対象で、スポンジの刀を使って腕につけたカラーボールを落とし合う。午前11時、午後1時、3時の3回あり、事前予約枠各80人とは別に当日枠各先着20人を、各回1時間前から受け付ける。無料。
このほか忍者迷路、手裏剣道場、武将隊による演舞、グルメブースなどが企画されている。
写真(クリックで拡大)上から
・舞鶴公園
・前回の戦国まつりで盛り上がったチャンバラ合戦