猛暑日の連続記録更新、干上がる福知山

2023年09月01日 のニュース

 今年の夏は、南寄りの暖かく湿った空気が日本付近に流れ込み続けたことで、福知山市も記録的な暑さに見舞われ、9月に入ってもまだ収まらない。新型コロナウイルスが5類に移行して初めて迎えた夏。8月までの福知山を振り返る。

 京都地方気象台によると、福知山の7~8月は、最高気温が30度以上の真夏日が計55日間(8月31日現在)で、うち35度以上の猛暑日は計36日間(同)にのぼる。8月5日には、観測史上3番目となる38・9度を記録した。猛暑日の連続記録は7月25日から8月13日までの20日間で、最長だった2010年の19日間の記録を更新した。

■救急出動相次ぎ月400件超え■

 記録的な暑さに伴い、熱中症の増加などを要因に救急出動が相次いだ。市消防本部によると、7月と8月の出動件数はいずれも400件を超えた。熱中症によるものは87件(8月31日時点)で、そのうち65件が7月20日の梅雨明け以降に集中。前年の同期間と比べて2倍以上に増えた。

 野焼きなどに起因して火災の発生件数も増加。8月31日時点で42件となり、昨年1年間の発生件数37件を上回った。

■降水量ゼロの日続き、池の水位下がる■

 気象庁によると、福知山の一日の降水量がゼロの日は7月は21日間、8月では24日間で、日照りが続いたことで、市内の池などでは水位が下がった。

 市の名木「マルバヤナギ」で知られる多保市の大池でも池の水の少なさが確認された。池のそばにある、曹洞宗善光寺の大山義道住職(50)は「大池は毎日見ていますが、いつもの半分ぐらいの水位になっているように思います。マルバヤナギの幹がここまで水面から出ているのはあまり見たことがないですね」と話していた。

 猪崎の三段池ラビハウス植物園では、「今年は『木が枯れてしまった』という市民からの相談が多かったように思います」と、猛暑ならではの夏を振り返っている。

写真(クリックで拡大)=水位が随分と下がった大池

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