福知山市がチャットGPTを試験導入
2023年08月07日 のニュース
京都府福知山市は、庁内で対話型人工知能(AI)「チャットGPT」の試験導入を始めた。9月30日までの間、文書作成などの参考資料として活用し、業務効率化などを検証。その後、課題を整理した上で本格的に活用するかを判断する。
自治体向けチャットツール「LoGoチャット」を通じてチャットGPTを利用する。質問や指示を入力すると文章が作られ、あいさつ文や議事録の要約、企画書作成などの参考になる。個人情報や業者の営業上の秘密などの入力は禁じる。
試験導入に合わせて3日、職員を対象としたチャットGPTの体験会を庁舎内で開き、計31人が参加した。
藤田正美デジタル政策推進課長は「サービスの特性や課題、留意点を踏まえた上で、職員の仕事のサポート役として、業務の効率化に役立てていきたい。試験運用の間は積極的に活用いただき、どのような業務で活用できたか、また活用できそうかなどの情報を共有してもらいたい」とあいさつ。
チャットGPTに詳しい職員が、「気を付けてほしいことは、内容の正確性は怪しく、おかしい場合があるので、その都度確認して利用してほしい」「簡単にいうと、対話しながら組み立てていけることが特徴。何回かやり取りすると、使える回答が得られる」などと、注意点や使用する際のポイントを紹介した。
参加した職員は、それぞれのノートパソコンやタブレット端末で実際に使用し、利便性を確かめていた。今後は、体験会に参加した職員を中心にチャットGPTを活用し、検証を図る。
写真(クリックで拡大)=チャットGPTサービスを体験する職員たち