JAXA施設とゆかりのロケット桜が満開 養泉寺
2023年03月10日 のニュース

丹波の萩寺として知られる京都府福知山市中の臨済宗南禅寺派・養泉寺(一常宗玄住職)で、早咲きの桜、ヒカンザクラが見ごろを迎えている。
同寺からハギの苗をもらったお礼にと、1991年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所(旧文部省宇宙科学研究所鹿児島宇宙空間観測所)から贈られた桜で、「ロケット桜」の愛称で親しまれている。
観測所は、養泉寺がハギで有名な寺であることをテレビ番組で知り、「観測所でハギを育てたい」と、寺に苗の提供を依頼。寺から数株の苗を贈った。
そのお礼としてもらった桜の苗10株を一常住職(68)が育成。枯れたりして現在では4本に減ったが、毎年春先に開花。今年は2月終わりごろに咲き始めた。
花は釣り鐘状で、下向きに咲くのが特徴。満開になっている木もあり、参拝者たちが下から濃いピンク色の花をめでている。
一常住職は「このヒカンザクラは品種改良されていて、通常のものより更に早い時期に開花するようです。今年もきれいな花を咲かせてくれました」と喜んでいる。見ごろはあと一週間ほど。
写真=釣り鐘状で、下向きに咲くのが特徴のヒカンザクラ