国際女性デーに福知山市が「まちを変えていく」女性発表
2023年03月08日 のニュース

まちを変えていく人たちを応援する、京都府福知山市の市民参加型PR企画「福知山の変」の4人目に、孫ターン移住で農業をする六十内の小林ふぁ~む代表取締役、小林加奈子さん(55)が選ばれた。8年前に農業経験ゼロからスタートして、話題のトマトジュースを生み出し、女性農業者の輪を広げるなどして活躍している。「国際女性デー」の8日に公表した。
福知山の変は、治水事業や善政を敷いてまちの礎を築き、本能寺の変を起こした明智光秀から受け継がれる「まちづくりへの挑戦心」に焦点を当てて、様々な分野でまちを明るく、元気にしていく“現代の変化人”を紹介する企画。市内外のプロのクリエイターと協力してデザインを作り、市内の各施設などに張り出すポスターと新聞全面広告でPRする。
小林さんは大阪府出身。六十内の祖母が作るトマトを食べて育ち、25年間続けた塾経営を辞めて2015年に福知山へ移住。夫婦で農業を始め、水害を乗り越え、都市圏でも話題の特製トマトジュースを生み出した。女性初の府指導農業士。由良川流域の府北部(丹波丹後)で一次産業に携わる女性グループ「のら×たん ゆらジェンヌ」の発起人で、今年1月には府北部の加工品詰め合わせセットなどを手がけ、生産者と食卓をつなぐ新ブランド「ノラディッシュ奥京都」を立ち上げた。
ポスターは、ゆらジェンヌの女性農業者たちが作った野菜を採り入れて、福知山に来て広がった人とのつながりに感謝して笑う小林さんの顔写真を合わせている。
公表した8日は「国際女性デー」で、市は小林さんのさらなる活躍に期待を寄せる。前日に市職員からB1サイズの巨大ポスターをプレゼントされた小林さんは、「大きくてびっくり」と目を丸くした。
「最初に移住した時は『野菜作りができればいいな』ぐらいの気持ちだったけれど、多くの人に出会い、いろいろなことに挑戦させてもらっています。今度はこの福知山で新たに挑戦する人を私も応援したい。そんな思いで福知山の変に参加させていただきました」と話していた。
写真=完成したポスターを持つ小林さん