節分で追われた鬼さん、いらっしゃい! 鬼伝説のまち福知山が「鬼鬼祭」
2023年01月30日 のニュース

大江山鬼伝説のまち・京都府福知山市は、2月2日を0202(オニオニ)で「鬼鬼の日」とし、以降28日まで「鬼鬼祭」を開く。「節分で追われる鬼たちよ、集まれ!」をコンセプトに、市内飲食店での鬼グルメの提供や鬼をラッピングしたタクシーを走らせるなど、過去最大の14企画を展開する。
鬼グルメは、昨年6月に認定した大江山グリーンロッジの「鬼喰うバーガー」、鬼和味の「鬼おこわ」に、上方人情酒場ちりとてちんの「やみつ鬼唐揚げ 酒呑童子」▽麺や十兵衛の「赤鬼旨辛麺」▽元伊勢製菓の「鬼棒タルト」が加わる。期間中に食べた人には鬼のまち限定ステッカーが贈られる。
ラッピングタクシーは、大江まちづくり住民協議会が交通空白地有償運送事業で運行している「鬼タク」を使う。ウルトラマンの美術総監督の故・成田亨さんが描いた大江山の鬼の総大将「酒呑童子」や「茨木童子」「星熊童子」をラッピングする。2月2日午前10時から、河守の大江山鬼瓦公園でお披露目し、鬼鬼祭後もそのまま運用する。地域住民のほか、観光客などが予約することで使える。
誰でも参加できる企画として、酒呑童子イラストコンテストを開き、自由な発想で描かれた酒呑童子を募集する。最優秀賞1点を選び、4月に30周年を迎える「日本の鬼の交流博物館」(大江町佛生寺、大江山中腹)の記念来館証にデザインする。応募作品は全て館内で展示する。応募は同館で受け付け、募集は3月10日まで。
鬼博では鬼鬼祭終了まで、館内にある鬼の大きな盃に入る酒の量が、猪口何杯分かを問うクイズを出題。正解に近い上位3人に商品をプレゼントする。問い合わせは鬼博、電話0773(56)1996へ。
期間中は、2月でウェブ公開が終わる市公式アニメ「転生したら鬼退治を命じられました(略称・転鬼)」の感想をツイッター、インスタグラムで募る「#さよなら転鬼キャンペーン」▽市立図書館中央館と大江分館で鬼の関連本の紹介▽市役所大江支所で大江小学校3、4年生が鬼の絵の展示をする。
「鬼鬼祭」は2021年から、20代~30代の若手の市職員が中心になって企画している。鬼鬼の日には、大江町の京都北都信用金庫大江町支店やJA京都にのくに大江支店のほか、郵便局、市役所大江支所の職員が鬼の口元を模した「鬼おにマスク」をつけて初日を盛り上げる。
写真=大橋市長(前列左)も鬼マスクをして「節分に追われた鬼さん、いらっしゃい!」