福知山市の独自キャッシュレス決済、目標の79%に

2022年12月24日 のニュース

 情報化技術の普及と促進を目指し、京都府福知山市が10月から導入した独自キャッシュレス決済アプリ「ふくぽ」は、21日時点で3億9600万円分の販売(ポイント換算)となり、予定する5億円分の79%に達した。アカウントの登録者数は1万8953人で、ポイントの購入件数は1万7357件。市は「引き続きPRしていきたい」としている。

 ふくぽはスマホ用のアプリで、1ポイント1円で使えるポイントを、1人2万円(2万5千ポイント)まで購入できる。市が購入者に25%分のポイントを上乗せしており、最大で5千円分のプレミアムポイントが獲得できる。利用、販売期間は2月28日まで。1千円単位から購入できる。

 導入1カ月で、売り上げはすぐに50%ほどになった。その後、徐々に伸びたが、現在は購入数が緩やかになっているという。購入者の9割が市民だが、中には鳥取、福岡、石川など遠方からの利用もある。

 最初のアカウント登録時や使い方に関する問い合わせ、相談が寄せられることもあるが、使用者には好評で、「もうひとセット買いたい」といった声や、高齢者から「使ってみると意外と使えた」といった感想も寄せられているという。

 スマホを使っていない人には、事前申し込み制で2万5千円分がチャージされたプリペイドカードを2万円で販売し、約300件の申し込みがあった。

 ポイントを使える協力店舗としては、雑貨店やコンビニ、カフェ、スーパー、美容室など市内の約300店舗が加盟している。福知山駅北口にある福知山観光案内所もその一つで、土産物の購入に訪れた人が利用することがあるという。

 また、他のデジタル決済と違って換金時に手数料が掛からないため、初めてのデジタル決済として導入をした店舗もあった。

 市産業観光課は「事業の分析や効果の検証をし、今後にどう活用できるか考えていきたい。産業観光課や商工会議所で、使い方の相談にも乗っているので、導入をあきらめている人がいれば気軽に来てもらえたらうれしい」と、利用を呼びかけている。

 問い合わせは福知山商工会議所ふくぽ窓口、電話0773(25)3700、市産業観光課、電話0773(24)7077へ。

 

写真=協力店舗ではのぼりを立ててPRしている

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