「おくどさん」でコンニャク作り 雲原でピーク
2022年12月14日 のニュース

京都府福知山市雲原地区の特産品「雲原こんにゃく」作りが、ピークを迎えている。60代から80代までの地元の女性13人が、昔ながらの製法で手作りしているもので、ぷりぷりとした歯ごたえと滑らかな舌触りが良く、人気を集める。
かつて地区内で盛んだったコンニャク作りは、後継者不足などで一時期途絶えていたが、地元の小中学校の休校・閉校をきっかけに、地域に活力を生み出そうと2010年、女性たちが伝統の味を復活させた。
口コミなどで人気が広まり、近年は大阪府など都市部からの注文も受けるようになった。作業はほぼ毎週1、2回、メンバーが交代で加工場に集まり、和気あいあいとした雰囲気で仕込む。今年は10月下旬から製造を始めた。
地元で収穫した3年物のコンニャクイモを使う。下ゆでして皮をむいたあと、雲原の水と一緒にミキサーにかける。ソバ殻から取った灰汁を混ぜて少し寝かせ、手で丸めたあと、おくどさん(かまど)の熱湯でゆがき、冷水で締めて完成させる。
メンバーおすすめの食べ方は、刺し身。2個入り(400グラム)400円。毎週日曜日に開店する北陵うまいもん市雲原店で来年3月ごろまで販売する。
電話注文は年内が25日まで、年明けは4日以降、北陵うまいもん市雲原店の中村龍市店長、携帯電話090・3284・8812で受け付ける。
メンバーの一人、西原早苗さん(73)は「年末にかけて注文が増えるので、忙しくなりますが、一つずつ気持ちを込めて作っています。無添加で体にも優しいので、ぜひ食べてみてください」と話している。
写真=雲原こんにゃくを、おくどさんでゆがく