使われていない施設の活用を-市と信金で見学ツアー
2022年12月12日 のニュース

公共施設の活発な活用を目指す京都府福知山市は、京都北都信用金庫と協力し「未利用公有財産マッチングツアー」を8日に開いた。大江町二俣の俊明多目的集会所、喜多の三岳青少年山の家が対象で、北都信金と3事業者の計15人が参加し、施設の有効活用策を探った。
ほとんど活用されていない市所有の施設について知ってもらい、事業者とのマッチングにつなげようと実施した。
俊明多目的集会所は、京都丹後鉄道二俣駅と直結した施設。和室や料理室を備えた本館とカフェ風の若者談話室の2棟、グラウンド、藤棚を備えており、敷地面積は約2800平方メートル、建築面積は約270平方メートルとなっている。
市職員が「施設は1985年に作られ、地域の夏祭りなどで活用されていました」と紹介してから、内部を案内。事業者として参加した土師宮町の科研電機、人材派遣事業部の岡田竜幸課長(47)は、「実際に中を見られるのはありがたい。いろいろな施設を見て、利活用を前向きに検討したい」と話していた。
このあと、三岳山の登山口の一つで、山の景色を一望できる食堂などを備えた三岳青少年山の家を見学。午後には市が参加者から、2つの施設の有効活用策について意見を聴いた。両施設は来年4月から、活用する事業者を募る予定にしている。
写真=俊明多目的集会所の若者談話室の見学をする参加者たち