しめ飾り作りが最盛期 シルバー人材センター

2022年12月02日 のニュース

 京都府福知山市昭和新町の公益社団法人福知山市シルバー人材センター(中里嘉久理事長)で、正月用のしめ飾り作りが最盛期を迎えている。「良い新年を迎えられますように」と願いを込めて、会員たちが黙々と稲わらを綯(な)っている。

 しめ飾り作りは、自主財源の確保や会員の就業拡大を目的に2007年から本格的に始め、毎年取り組んでいる。作業は、わら細工の技術を持つ会員でつくる「しめ縄製作委員会」が担当する。

 作っているのは、玄関先に飾る「ごぼう」、「めがね」、台所など水回り用の「輪飾り」、「神棚用」の4種類。稲わらは、三岳地区の会員から調達。作業は11月上旬から人材センターの作業棟で、20人のメンバーが交代で進めている。

 わらを編み込んだあと、はみ出た余分な部分をはさみで切るなどしてきれいに整える。メンバーによると、ずっと素手で作業するため、手のひらがすり切れてしまうという。

 作業は12月下旬まで続き、仕上げにミカンやウラジロ、紙垂(しで)などを取り付けて完成させる。約2500個を仕上げる予定。今年は新たな試みとしてリースのしめ飾りも作っている。

 販売は主に会員向けで、一部は一般にも売る。26、27両日に作業棟の前で開く「シルバーショップ」で購入できる。時間は午前8時から同10時ごろまで。

■神社用の特注品の注文も受け付け■

 神社などに飾る特注品にも対応していて、9日まで注文を受け付けている。

 中里理事長(82)は「しめ飾りは市外の神社からも注文を受けています。自分たちでは作れず、困っている地域のお宮さんから頼まれることもあり、助けになれば幸いです」と話していた。

 

写真=丁寧にしめ飾りを作る会員たち

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。