新規就農者加わり獅子舞披露 梅田神社祭礼に代わり三和フェスで
2022年11月12日 のニュース

京都府福知山市三和町辻、中出の11人で組織する梅田神社奉納神楽保存会(水谷達也会長)は、13日に寺尾の三和荘で開かれる三和ふれあいフェスティバル(実行委員会主催)のオープニングで、伝統ある「二人立ちの獅子舞」を披露する。会員たちは本番に向け、地元公民館で練習に励んでいて、「迫力ある演技を」と意気込む。
梅田神社は、辻、中出、西松の3集落の産土神(うぶすながみ、土地の鎮守さま)で、貞享5年(1688)に建立。秋の大祭で奉納する獅子舞神楽は、約320年前の江戸時代中期から、無病息災と五穀豊穣を祈って始まった、と伝えられている。
しかし新型コロナウイルスの影響で、秋季大祭は今年を含め3年連続で神事のみに。伝統ある奉納神楽の継承が難しくなるのでは-との懸念がある中、フェスの実行委から声がかかり、オープニングで披露できることになった。
これまでに8回ほど練習し、9日夜にもメンバーが集合。新規就農のため移住した塩道岳さん(38)=辻=、高瀬信幸さん(43)=中出=、森口和真さん(26)=同=も加わり、獅子舞の前に披露する祭り太鼓を含め、仕上げの稽古に励んだ。
水谷会長(64)は「新型コロナ禍のため、秋季大祭で奉納できないなか、披露する場を設けていただいたことに感謝しています。無病息災を祈り、コロナを吹き飛ばすような、迫力ある演技をするので、ぜひ見に来てほしい」と呼びかけている。
写真=本番に向けて練習に励むメンバー