地元に小学生なく、近隣地域や社会人の応援で練り込み太鼓 三岳・一宮神社

2022年10月18日 のニュース

 京都府福知山市三岳地区の一ノ宮にある一宮神社で16日、秋祭りがあった。子どもら総勢22人による練り込み太鼓を3年ぶりに奉納。息を合わせたぴったりな動きの舞いで、訪れた人を魅了した。

 神社の創建は792年(延暦11年)と言われ、神楽奉納が練り込み太鼓に変遷して伝わる。一宮神社練込太鼓保存会(山部静雄会長)が伝承と後継者育成に取り組んでいる。

 練り込み太鼓は、中学生男子らの大太鼓、小学生男女の小太鼓、中高生女子らの笛で編成。毎年、一ノ宮で打ち手を確保していたが、少子化の影響を受け、4年前から近隣集落からも子どもを募り、続けている。

 今年は、一ノ宮には小学生がおらず、同じ三岳地区の上佐々木、新宮から小学生3人が小太鼓に参加。大太鼓は中学生1人とOBの社会人3人、笛は保存会員ら10人と高校生3人、OBの大学生2人が受け持ち、6回の稽古を経て開催にこぎ着けた。

 奉納では、そろいの赤いチェック柄の衣装と前掛けに身を包み、大太鼓の青年らが登場。小太鼓を打つ子どもの声掛けと女性陣による笛のサポートを受けながら、立ち替わり入れ替わり、ばちを大きく振り上げ太鼓を打ち鳴らした。真剣に取り組む姿に、訪れた地元住民らが盛んにカメラで撮影していた。

 山部会長は「メンバーがいないところにOBが手を挙げてくれた。地元に愛着を持ってくれていることがうれしい。今後も三岳地区全体で継承できたら」と話していた。

 

写真=息の合った練り込み太鼓を披露

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。