京都府最低賃金968円に 10月9日から31円アップ
2022年09月30日 のニュース
京都府の最低賃金が、10月9日から現行の1時間937円より31円高い968円に引き上げられる。
最低賃金は「地域別最低賃金」と「特定最低賃金」がある。地域別は、パート、アルバイト、嘱託などの形態にかかわらず、原則としてすべての労働者に適用される。特定最低賃金は、その産業ごとに設定され、地域別よりも高い金額が定められる。該当する人はこれが適用される。
今回は地域別最低賃金が引き上げられる。最低賃金以上になっているかどうかの確認は、日給の場合は日給を平均所定労働時間で割った額が最低賃金を超えているかどうかをみる。月給の場合は月給を1カ月の平均所定労働時間で割って算出する。
京都労働局によると、今回の改正で10月9日以降、現行のままでは最低賃金を下回る労働者が、府内で推計28万6千人、福知山市内で推計8690人発生すると見込まれている。
福知山労働基準監督署は「最低賃金未満の労働者が生じないよう、労働者にも雇用者にも、市の広報紙などで最低賃金の周知を図ります。また、雇用者向けの助成金制度の活用も勧めていきます」としている。
これらのことを受け、このほど京都労働局の岸泰広労働基準部長が福知山市役所を訪れ、前川二郎副市長と面会し、市民への最低賃金改正の周知などの協力を依頼した。
写真=最低賃金改正の周知を依頼した岸労働基準部長(左)と前川副市長