秋の味覚の販売始まる 「三和ぶどう」に長い列
2022年08月31日 のニュース

秋の味覚「三和ぶどう」の店頭販売が、京都府福知山市三和町千束のJA京都にのくに三和支店前で始まった。収穫したての新鮮なブドウが並び、市内外から多くの人が訪れ、列を作った。9月9日ごろまで販売する。
三和の特産品として知られる三和ぶどうは、大身と友渕両地区で生産。大身生産組合(西山守組合長)と、友渕の農園を地元の生産組合から引き継いだ吉見篤一さんが、JAに出荷している。
品種はマスカットベリーAで、甘みが強く独特の香りが特徴。生産者の高齢化で栽培面積が減り、収穫量は年々減少していて、さらに今年はアライグマによる被害もあり、昨年よりも少なくなりそうだという。
店頭販売初日の29日は、2キロ入りの289箱と400グラムの472パックを用意した。価格は、2キロ入りの秀品が1箱2300円、優品が2千円、400グラム入りは1パック400円で販売。2時間以上前から整理券を取りに来る人もいて、午前中には売り切れた。
6年前から毎年購入しているという京都市の細見進さん(71)は、「三和ぶどうは、ほかのブドウと味が全然違い、とてもおいしい。近所の人におすそ分けしたり、知人に発送したりしていて、喜ばれています。もちろん自分で食べるのも楽しみ」と話していた。
店頭販売は毎日午前9時30分から。問い合わせは、JA京都にのくに三和支店三和地域農業振興係、電話0773(58)3331まで。
写真=パックと箱入りで販売している