広島原爆から77年 戦争のない世界願い各寺院で平和の鐘
2022年08月06日 のニュース
広島に原爆が投下されて77年。京都府福知山市内の多くの寺院で6日朝、平和を願って鐘を突く行事「平和の鐘」があった。参加者たちは「二度と戦争が起きないように」と祈りを込めた。
原水爆禁止福知山協議会(大西勝己代表)が20年以上前から、核兵器の廃絶や悲惨な戦争を繰り返さないようにと、市内の寺院に呼びかけて、広島への投下の6日と長崎への投下の9日に行っている。
長田段の真宗大谷派・法林寺(高橋法和住職)では約20人が参加。原爆投下時刻の午前8時15分すぎから、順番に鐘楼の鐘を突いた。
このあと高橋住職(57)が法話。「核戦争のない平和な世の中になるように-との願いを込めて突いていただきました。みなさんの思いが広がって平和な世の中が続くことを願っています」と述べた。
参加者の中には帰省中の5歳と小学校1年生の姿も見られ、家族に抱き上げてもらい、鐘を突いていた。
近くに住む中馬良一さん(73)は「戦争は経験していませんが、絶対にあってはならないと思っています。そういう気持ちを込めて突かせていただきました」と話していた。
写真=抱き上げてもらい鐘を突く子どもたち(6日午前8時20分ごろ)