給食の食器、児童はどう使ってる? パナソニックが開発に向け視察

2022年07月19日 のニュース

 福知山産の間伐材を使った学校給食用食器の開発に取り組むパナソニックグループの社員が、京都府福知山市北本町一区の昭和小学校(赤井暁子校長)を訪れ、耐久度などを確かめるため、児童たちの食器の運搬や食事の様子を視察した。食器は市立小中学校23校で使う予定で、来年9月の導入を見据えて完成を目指している。

 植物繊維のセルロースファイバーを用いた素材「Kinari(キナリ)」を開発したパナソニックに、市が給食食器の開発を依頼した。リサイクルできるなど環境に配慮した素材で、材料に福知山の木材を使うことによって、地元への愛着や環境問題への関心を高めたいとの思いがある。

 6月に協定を結んだ「パナソニックプロダクションエンジニアリング」(柳本努・代表取締役社長)=大阪府門真市=の社員5人が昭和小学校を訪れ、児童たちが食器を使う様子を観察。子どもならではの行動や想定外の取り扱いはないか、耐久性の観点から注意深く情報収集を行っていた。

 このほか、市学校給食センターで、食器の運搬や洗浄・消毒などの状況を確認し、職員と意見交換をした。

 訪れた同社の和田智課長は「みなさん行儀よく食べていましたが、中には、器にくっついたおかずを落とすために、食器に衝撃を与える子もいました。今回の視察を生かし、耐久性があり長く使えるものを作ります」と話していた。

 

写真=児童たちの運搬の様子を観察する社員

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