千代栄関が古里で十両昇進を報告 市役所と母校・共栄高訪問
2022年06月21日 のニュース

京都府福知山市出身で初の十両昇進を決めた大相撲の千代栄関(31)=九重部屋、本名・岸栄太=が20日、福知山市役所を表敬訪問。大橋一夫市長に、関取になれた喜びや今後の抱負などを伝えた。
千代栄関は日新中学校を卒業後、京都共栄学園高校に進学。柔道部に所属し、3年のころには団体戦で大将を務め、同校3年ぶりのインターハイ出場に大きく貢献した。
卒業と同時に角界入りし、13年半。東幕下3枚目と、自己最高位で挑戦した今年の五月場所で、5勝2敗の好成績を収めることができ、七月場所(名古屋場所)での新十両昇進が決まった。
表敬訪問で千代栄関は「諦めかけたこともありましたが、おかげさまで関取になれました。今後も応援をよろしくお願いします」と笑顔で報告。これからの目標について、「年も年なので、やれるだけやって、次は幕内をめざしたい」と力を込めた。
これを受け、大橋市長は「大変なこともあったでしょうが、体とメンタルを鍛え続け、この日を迎えられたことは喜ばしく、市のスポーツ界にとって、うれしい知らせです。さらに頑張ってご活躍を」と伝えた。
またこの日、千代栄関は母校の共栄高も訪れ、松田卓也校長に昇進を報告。体育館に集まった生徒に対しては、「勉強や部活でつらいことがあっても、諦めないで最後まで頑張ってほしい」とエールを送っていた。
写真=大橋市長(右)に手形を贈る千代栄関