日本の文化学びながらプロ選手目指す 成美高にナイジェリアから4人
2022年06月09日 のニュース

京都府福知山市水内の福知山成美高校(兒島裕之校長)に、西アフリカ・ナイジェリアの生徒4人が在籍し、他の生徒とともに勉強したり、休日には遊びに出かけたりして、異国での高校生活を楽しんでいる。短期ではなく丸3年間の留学で、バスケット部とサッカー部に各2人が所属。身体能力は抜群で、クラブ活動での活躍に期待がかかる。
昨年度に入学した2年のザイナブ・オラレカン・オライミさんとステファニー・オケチュク・オカマカさん、今年4月に入学した1年のウボング・リチャード・マンデー君とローレンス・ディビッド・イズチュク君。
いずれも普通科国際コースで、2年の2人は日本語が徐々に上達してきているが、1年の2人は日本語のあいさつを覚えた程度。それでも、英語ができる先生、生徒のサポートを受けながら、みんなと一緒に授業に臨み、寮生活も満喫しているという。
またクラブ活動にも精力的に取り組み、バスケ部の2人はステファニーさんが207センチ、ザイナブさんが182センチの高身長を生かして活躍。「ナイジェリアと違って、毎日練習があるので大変ですが、プロ選手をめざしてがんばりたい」と、夢に向かって努力している。
サッカー部のリチャード君とディビッド君は、ナイジェリアではプロクラブの下部組織で活躍。ディビッド君は、U17のナイジェリア代表候補にも選ばれたことがある。2人とも「将来はプロ選手になりたい」と口をそろえて練習に励んでいる。
サッカー部の足立昌義コーチは「日本の生徒と区別せずに接していますが、4人とも日本の文化を学びながら、将来の夢に向かって頑張っています。公式戦での活躍も期待しています」と話している。
写真=仲良くポーズを決めるステファニーさん、ディビッド君、ザイナブさん、リチャード君(左から)