毛原の地域通貨「けーら」が独自の電子マネーに 公立大との連携で

2022年05月17日 のニュース

 京都府福知山市大江町毛原の集落内だけで使える地域通貨・けーらが、“ハイブリッド型”のデジタル地域通貨として、新しく生まれ変わった。これまでは紙幣形式だったが、スマートフォンにチャージし、電子マネーとしても使えるよう改良。住民らは、利便性の向上で普及が進み、地域活性化につながれば-と期待している。

 けーらは、住民たちでつくる「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」(水口一也代表)が、2017年から発行している。「1けーら」は1円に相当し、毛原の特産物や加工品の購入のほか、地元のイタリアンレストラン、毛原地区でのイベント参加費などにも使える。

 地区外からのボランティアに、草刈りや棚田保全整備などを頼む際、その対価として支払ったり、イベント参加者に配布したりして流通。新型コロナウイルス禍の2年を除き、5年間で年間2万5千~3万けーらを新規発行し、このうち約80%が使用されたという。

 毛原ファンの獲得などに貢献する一方で、発行と管理面の事務負担が課題だった。こういったことを解消し、さらなる普及を図ろうと、地域内で運営する電子マネーについて研究する福知山公立大学情報学部・山本吉伸教授と連携し、2020年から電子化の検討を始めた。

 国内で普及する既存の電子マネーシステムを使えば手軽だが、決済手数料がかかるため、「域外」の大手運営会社に金が流れてしまう。このため、手数料なしで使える電子マネーを、地域内で運営する仕組みを構築し、今月15日から運用を始めた。

 最初に会員登録し、100けーら単位の紙幣の右上にあるスクラッチを削り、QRコードを読み取るだけで、チャージ完了。イベント時に出店される直売所やレストランなどの店に掲示されているQRコードを読み取り、スマホで入力すれば、支払いができる。スクラッチを削らなければ、紙幣のままでも使える。

 水口代表(64)は「新しくなったけーらは、電子マネーでの普及を図るため、スマホにチャージすれば、6%が加算される仕組みにしています。今後は、クレジットカードなどでもチャージできるよう進化させ、事務負担の軽減につなげたい。またけーらをきっかけに、毛原に関心を持ってもらい、訪れてくれる人が増えれば」と話している。

 

写真=新けーらを持つ水口代表

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