クマの出没を防ごうと高音響くベル設置 京都府が天座の2カ所に

2022年05月05日 のニュース

 京都府中丹広域振興局は、近年クマの目撃情報が頻発する福知山市天座区に、クマよけのベルを設置した。民家が集まっている集落の北と南の各1カ所に置き、近隣住民が鳴らすことで、集落にクマが近付くのを防ぐ。3月末に設置されて以降、周辺での目撃情報はない。

 市内での目撃情報は、市が把握しているだけで、2020年度が85件、21年度は91件と、高止まりの状況が続いている。このうち天座区の21年度は9件だった。

 天座区自治会長の安達昌彦さん(70)によると、昔は夜間に出没するケースが多かったが、近年は日中でも民家の近くにいるところを、住民らが見かける場面が増えてきているという。

 このような状況を打開するため、府が提案してベルを設置することにした。高音が響くクマよけ用のもので、北側は天座会館、南側は集会所の近くに置き、住民が立ち寄った際などに、鳴らすようにしている。

 安達さんは「人への警戒感は、以前より薄れていると感じます。ベルはどれだけ効果があるのかまだ分かりませんが、民家に近寄らないようになり、人に危害が加えられるような事態を避けられれば」と期待していた。

 

写真=クマよけ用のベルを鳴らす安達さん

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