鉄道館整備の予算案可決 福知山市会議

2022年03月28日 のニュース

29日の本会議で正式決定へ

 京都府福知山市が開会中の3月市議会本会議に追加提案していた「(仮称)福知山鉄道館ポッポランド」の建設に関わる整備費を盛り込んだ2021年度と22年度一般会計補正予算案が、25日に開かれた予算審査委員会で、可決された。賛成が12人、反対が10人と拮抗した状態。29日に開かれる本会議で正式に決まる。

 市は、老朽化などで休館となった下新町の福知山鉄道館ポッポランドを、岡ノの福知山城公園親水広場内へ移転新築する計画を進め、15日の本会議に、建物建築費、体験・展示コンテンツ費など約5億260万円(総事業費約5億8300万円の見込み)を上程。予算審査委員会に付託されていた。

 議長を除く議員23人で構成する予算審査委員会では、議員が「議論が尽くされておらず、賛否を示せる段階でない」として、継続審査を求める動議を提出したが、賛成少数で否決。討論後に委員長を除く委員で採決した結果、予算案は賛成多数で可決となった。

 反対討論の議員は「建設場所が、景観を損ない、浸水する地域で、規模を大きく上回る予算などから建設を容認できない」と述べた。

 賛成の討論では「市の新たなシティプロモーションとして期待する。市民生活を守るさまざまな事業を成功させ、夢のある魅力あるまちづくりに知恵と力を絞りましょう」と論じた。

 さらに会派ではなく個人の思いとして2議員が反対討論。一人は「負担付き寄付(個人からの2億円の寄付)であることをことさら主張するあまり、市民の意見に耳を貸さない姿勢は、適当といえない」、もう一人は「今回の計画は、市自治基本条例に反するほど市民参画、市民協働がまったくされていない」などと強調した。

 21年度一般会計補正予算案には建物建設費として3億1021万円、22年度一般会計補正予算案には体験・展示コンテンツ制作費など1億9249万円を挙げている。


写真=賛否の討論が交わされた予算審査委員会

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