蝶の一瞬を撮影 写真コンテストで金賞
2022年03月26日 のニュース
国内最大級の写真コンテスト「第60回富士フイルムフォトコンテスト」(富士フイルム株式会社主催)で、京都府福知山市厚中問屋町、写友ふくちやま会員の大地洋次郎さん(81)が金賞を受けた。グランプリに次ぐ賞で、大地さんは「まさか受賞するとは思ってもいませんでした。大変うれしい」と喜んでいる。
富士フォトコンは1950年に始まった歴史のあるコンテストで、今回は自由写真▽風景写真や動植物を撮ったネイチャーフォト▽組み写真▽39歳以下の応募者を対象にしたアンダー39の4部門に、計2万9564点の応募があった。審査の結果、自由写真、ネイチャーフォトの両部門では、グランプリ1人、金賞3人、銀賞10人、銅賞20人、優秀賞30人が決まった。
大地さんは「春がきた」という題で、昨年3月に、自宅で飼育しているギフチョウ15匹が羽を広げた状態でヤマザクラにとまっている様子を撮影し、ネイチャーフォト部門に応募した。
前日の夜にヤマザクラの枝に15匹の成虫をとまらせ、翌日の早朝に、朝日を受けて全部の蝶が羽を広げた一瞬をとらえた。
25歳ごろから趣味でSL(蒸気機関車)の写真を撮り始めた大地さんは、近年ギフチョウやオオムラサキなど蝶の撮影にも力を入れている。ギフチョウが夜に羽をたたみ、朝に開く習性を理解していて、今回このような状況の中で撮影したところ、珍しい場面をとらえることができた。
大地さんは「蝶たちがじっとしている時間はたったの10秒程度で、その瞬間を逃さず撮影しました。金賞をもらえたことで、今後の撮影活動の励みにもなります」と話している。
和久さんは優秀賞
このほか市内からは下篠尾の全日本写真連盟福知山支部会員の和久秀輝さん(70)が兵庫県香美町での「麒麟獅子」で、住民が獅子の口にブドウを差し入れる一コマを写した作品「もぐもぐタイム」が自由写真部門で優秀賞に選ばれた。
写真上=ギフチョウを撮影する大地さん
写真中=ネイチャーフォト部門で金賞に選ばれた大地さんの「春がきた」
写真下=自由写真部門で優秀賞に入った和久さんの「もぐもぐタイム」