穏やかな人多く、美しい国-8年過ごした志村さん、第二の古里ウクライナの平和願う

2022年03月05日 のニュース

 ロシアがウクライナへ軍事侵攻を始めて1週間余り経ち、ウクライナでは多くの死傷者が出ている。一刻も早い終息と平和な日が来ることを願う声が日ごとに高まるなか、8年ほどウクライナで過ごしたことがある京都府福知山市大内山田の志村伊織さん(43)は、日ごとにその思いを強くしている。

 志村さんは、一般社団法人無人航空機操縦士養成協会理事長。日本の大学、大学院でロシア語を学び、ウクライナ語も習得。その後首都キエフにあるキエフ大学などでロシア語や歴史を学んだ。現地の日本企業拠点で働いたり、第二の都市ハリコフで自家用航空機の操縦士免許を取得したりしていて、深いかかわりを持つ。

 今も多くの知人と交流があるウクライナのことを「農耕民族なので、穏やかな人が多い。特別豊かというわけではないが、落ち着いた日々の暮らしを楽しんでいます。平地が多く、地平線まで小麦畑が広がるような美しい国です」と話す。

 「自分にとって第二の古里のようなところ」とも言い、現在の様子はSNSで情報を得ながら、知人たちが無事かどうかの確認もしている。知人の中には、家族の体調不良で自宅から避難できない人もいて気をもむ。

 志村さんは「今後どうなるのか、とても心配です。こんな状況が早く終わり、人々の安全が確保されるようになってほしい。できることで応援していきたい」と終息を強く願っている。

 

 

写真上=飛行場上空から見たハリコフ付近の景色(2014年)。爆撃され、今は大きく姿を変えている

写真下=SNSで連絡を取り合う志村さん

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