14事業所の調理一手に 福知山学園にセントラルキッチン完成

2022年02月24日 のニュース

 京都府福知山市三和町千束に、社会福祉法人福知山学園(松本修理事長)のセントラルキッチンが完成した。このほどオープニングセレモニーが開かれ、施設関係者らが出席。内部の設備や様子を確認した。

 学園は千束に本部があり、「FUKUGAKUバリューアッププラン」として2023年3月までに、一帯の施設で大規模改修に取り組んでいる。労働環境の改善、地域福祉の向上に向けた改革も進めており、セントラルキッチンの設置もその一環。

 敷地面積は1441・68平方メートル、施設は鉄骨造平屋建てで延べ床面積は661・68平方メートル。2千食分の調理機能があり、学園が市内で運営する全ての障害者、高齢者福祉施設14事業所の食事を一手に担う機能を持つ。各事業所にも、対応した設備の整備を進めており、総事業費は約9億円。

 セントラルキッチンは急速冷却機を備えているのが特徴で、調理された食事はすぐに冷やして冷蔵保存され、衛生面での安全性を保ったまま、各施設へ配食される。搬入先の施設には、再加熱専用の設備がある。ホテル業界などで活用されている設備で、料理の風味や食感なども損なわないという。

 朝食を前日に作って冷蔵することなどが可能になり、調理担当職員の早出勤務が軽減される。さらに、調理場の集約化で効率的な勤務が実現し、休みが取得しやすくなり、作業時間が減るといったメリットもある。

 オープニングセレモニーには学園の職員、工事関係者ら約40人が参加し、テープカットをして施設の完成を祝福。塩見正人総園長があいさつに立ち、「バリュープランの基点となる施設です。食事は生きる力になるもの。利用者の方々のために、しっかりと設備を生かした職務をしてほしい」と述べた。

 調理担当職員の研修を進めていて、4月からの本格的な運用を目指している。各事業所の整備を順番に進め、11月には全事業所の調理機能が集約される予定。
 
 
写真上=関係者が設備を確かめた
写真下=完成したセントラルキッチン

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