過去最大規模の積極型 福知山市新年度予算 新まちづくり構想スタート

2022年02月24日 のニュース

 京都府福知山市は24日、2022年度当初予算案を発表した。20年後を見据えた市の新たなまちづくりの指針「まちづくり構想 福知山」の開始年で、一般会計の規模は前年度当初比7・7%増で過去最大の432億円。ハード・ソフト事業に幅広く取り組む積極型で編成した。特別・企業会計を合わせた総額も6・8%増の924億7100万円(100万円未満切り捨て、以下原則同)で過去最大。予算案は、同日開会の市議会3月定例会に上程する。

■大型ハード事業増公民館改修本格化

 複数の大型ハード事業に予算を計上した。

 今年度から5カ年計画で進めている地域公民館の長寿命化計画が本格化する。

 築後40年が経過して老朽化する地域公民館施設を、バリアフリー化、Wi-Fi環境整備、太陽光発電システムや蓄電池を備え、避難所機能も高めて順次改修するもので、新年度は石原の日新地域公民館・体育館の工事に着手する。2カ年計画の総事業費4億6200万円のうち1億3800万円を組んだ。工事期間中の公民館事務所機能は、長田野町の市企業交流プラザ内に移す。

 23年度着工の六人部地域公民館・体育館の設計業務、専用の建物がない桃映地域公民館の新築に向けて、建設予定地にある大正文化センターの解体なども併せて行う。

 市は教育委員会生涯学習課に公民館整備係を新設して体制を強化する。大橋一夫市長は「公民館は地域拠点として重要。金額は大きくなると思うがしっかりと進めたい」と話す。

 ほかの大型ハード事業では、図書館分館機能の移転、環境高性能の空調や照明の導入などで市役所三和支所の改修に1億8500万円、つつじが丘・向野団地建て替えに3億1100万円などがある。

専用アプリで25%分プレミアムポイント

 新型コロナウイルスの感染が拡大しているが、ポストコロナ社会とデジタル社会への動きを見据えて、専用アプリを使う「ふくちやま応援プレミアムポイント」を創設する。

 スマートフォンに専用アプリをダウンロードし、クレジット決済で1千円以上(上限2万円)チャージした人を対象に、市内の登録店舗で利用できるチャージ金額25%のプレミアムポイントを発行する。

 利用期間は10月~来年2月を予定し、ポイントを含む地域経済対策効果は5億円を見込む。事業費は1億4900万円になる。

 全国的に普及率の低い高齢者のスマホ取得を後押しするため、65歳以上の市民がマイナンバーカード対応のスマホを購入することに対して補助する。一人あたり1万円で1千人を想定しており、補助対象となるためのスマホ使い方講座も開く。

 このほか、新型コロナ対策、教育、子育て、産業分野などにも予算を投じる。


写真=大規模改修工事をする日新地域公民館

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